| α-ブロモアミド − 不斉ニッケル触媒根岸カップリング反応における有用な反応試剤 Chemical Synthesis |
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| はじめに 第一級および第二級アルキル求電子剤を利用するクロスカップリング反応は、近年大きな進歩をとげています。2005年、Fuらが、Ni(cod)2/s-Bu-Pybox触媒系による非活性の第二級ハロゲン化アルキルの根岸カップリング反応を達成したことで、第二級アルキル求電子剤の不斉クロスカップリング反応がはじめて報告されました。さらに検討した結果、NiCl2・glyme前駆体と(i-Pr)-Pybox配位子によって、Figure 1に示す704911に代表されるα-ブロモアミドのラセミ体と種々の有機亜鉛試薬のカップリング反応により、高い収率とエナンチオ選択性が得られることが見出されています。 ![]() Figure 1:α−ブロモアミドとヘキシル亜鉛ブロミドの根岸カップリング References:
利点
主な利用例 α-キラルアミドの合成 α-ブロモアミドからNiCl2・glyme/(i-Pr)-Pybox触媒系を用いて、光学的に純粋なα-キラルアミド類を合成する方法は、極めて有用で信頼性の高い手法であり、スクリーニングによく適しています。オレフィン、ベンジルエーテル、アセタール、イミド、ニトリルなどの種々の官能基を有する有機亜鉛試薬がこのカップリング反応に効果的です。 ![]() ![]() Table 1:α-ブロモアミドの適用例 α-ブロモアミドとアルキル求電子剤のNi触媒による根岸カップリングの反応機構は、まだ解明されていません。Vicicはラジカル種の介在を唱えていますが、ラジカル種を経由する反応機構は、根岸カップリングにおける高いエナンチオ選択性の発現をうまく説明できません。Fuらは、ラセミ体出発物質を0.8 等量のアルキル亜鉛試薬と反応させると、光学活性な生成物は得られず出発物質が回収されることも報告しています(Figure 2)。 ![]() Figure 2:根岸カップリングにおける反応機構の検証 β-ヒドリド脱離が起こりやすいために、アルキル求電子剤の利用は、一般に困難とされています。しかし、NiCl2・glyme/(i-Pr)-Pybox触媒系はα-ブロモアミドのカップリングに選択性があるだけでなく、従来問題になっていた副反応を抑制するのに十分効果的な反応です。 製品情報
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